2025年3月5日に弘文高校(台湾)で「日本の四季と行事を知ろう!」というワークショップを行いました。

弘文高校は日本語にほとんど触れたことが無い人も多かったので、日本の文化に触れてもらい、日本について関心を深めてもらうことを目的としてこのワークショップを企画しました。

弘文高校の授業の様子

活動内容   

まず導入として、四択クイズ形式の富士山の場所当てミニクイズを行いました。

日本の「東京」「富士山」は知っている人も多いと思いますが、その他の日本の場所も知ってもらうことを目的としています。

回答は意外とバラバラで、結果発表も楽しんでもらえました。

富士山の場所当てミニクイズ

日本の季節・四季について解説をした後、メインの活動であるワークショップでは、日本の行事カードの並び替えをやってもらいました。

取り扱った行事

1月:お正月

2月:節分  

3月:ひな祭り

5月:子どもの日

7月:七夕

8月:お盆

10月:十五夜

12月:冬至

取り扱った行事

参加者は3‐5人のグループに分かれて並び替えを行います。何月にある行事なのか、どのような行事なのかをグループで予想し、すごく盛り上がりました。

同行してくれた大葉大学の学生の通訳を挟みながら、たくさんコミュニケーションを取ります。

並び替えを行う様子
その後、日本の行事の解説

解説を行い、どのグループが最も多くの行事カードを順番通り並べられたか結果発表を行いました。

優勝チームには日本のお菓子を配ります。多くのチームが正解していたので、日本のじゃんけんで勝敗を決めました!

振り返り

弘文高校では、言い方だけでなく、日本の行事そのものも知らない学生が多かったようで、すごく興味を持ってくれて盛り上がっている様子でした。台湾での似ている行事や、中国語での言い方もぜひ教えてほしいと伝えたところ、とても積極的に教えてくれました。

今回弘文高校を訪れた実習生は3人とも日本人で、私たちは日本語の授業というものを受けたことが無いため、最初は不安も大きかったのですが、先生方にたくさんのアドバイスをいただき、十分に準備してから本番に臨むことが出来ました。また、大葉大学で授業時間をお借りしてワークショップの練習をさせていただいたり、一緒に高校へ行く学生に共有したりと何度も打ち合わせを重ねたため、本番では良い意味で緊張せず行うことが出来ました。大葉大学生の通訳を通じてコミュニケーションを行ったことも、大変貴重で興味深い経験となりました。

弘文高校の皆さん

多くの学生とSNSの交換や写真撮影も行い、「日本人と会話するのが夢だった、留学するためにこれから日本語の勉強を頑張りたい」という旨の嬉しいメッセージもいただきました。多くの学生が、日本語がわからなくても、通訳を通したり翻訳を使いながらたくさんコミュニケーションを取ろうとしてくれていることが伝わってきて本当に嬉しかったです。

日本に対してもすごく興味や情熱を持っている人が多く、学生たちの日本語学習を心から応援したいと感じました。私も、この海外インターンシップで培った経験を活かし、海の向こうで頑張っている皆の存在を思い出して頑張りたいと思います。

わたしが書きました!
上野 灯里 / Akari Ueno
武蔵野大学日本語コミュニケーション学科2年生(取材当時)
私は、日本の文化や魅力を深く理解し、海外や若い世代に広めたいと考え、JC学科への入学を決めました。今回の海外インターンシップに参加した理由は、現地の人と関わることでその国の文化や習慣を学び、同時に日本がどのような印象を持たれているのかを知り、日本の現状を広い視野で捉えられるようになる良い機会だと考えたからです。また、私は海外経験が無いので、メディアで切り取られた情報だけでなく、実際に自分の目で見ることで世界を正しく認識したいという想いもありました。台湾では皆が本当に温かく、日本にとても興味を持ってくれていました。出会った全ての人に支えられて、この二週間は私にとって特別な時間になりました。台湾を大好きになったので、絶対にまた訪れたいです!