こんにちは!今回、JC海外インターンシッププログラム2025のベトナムのホーチミン市に帰国すること(庭へ帰る旅!!笑笑)になったレチュンヒエウです。
今回のプログラムにより、ホーチミン師範大学に行き、実習生として参加しました。ホーチミン師範大学は、ベトナムで歴史のある大学の一つであり、私たちは日本語学部で2週間の研修を受けました。担当した模擬授業は聴解クラスでした。現地に到着する前に、協力校の担当先生からの予定表をもらった時、「たった一限だけ、内容がこんなに多いなんて」思いながら、準備をドタバタしました。しかも、母国に帰るため、スーツケース2個もいっぱい日本からのお土産を詰め込みました。
活動内容
☆担当した授業の概要実施日:2025年3月4日授業時間:120分
使用教科書:『やさしい日本語 初級3(p.59,69)』
学習者の人数:約50人
*聴解の授業とはいえ、文法を中心として授業を進めました。
教壇実習では聴解の授業で配ってもらった教科書のユニット5を担当しました。教科書の授業の最後にあるリスニングに向けて、各ユニットの冒頭にあるキーワード欄の文法内容をすべて整えておく必要があります。私の担当部分にはなんと6つもの文法項目があります。((ノ*0*)ノ

授業の流れを簡単に紹介します。
①それぞれの文型導入・作り方
②文型練習:反復練習・変換練習
③メインの活動:「応答練習」「聞き取れ」「口頭問題」
③重点は聴解の授業ですが、生徒に正しく情報が伝わっているかを確認し、またその文法内容を実際に使えるようになることを目指して、クラスメート同士で話し合う時間をたくさん設けました。そして、その間に教室を回りながら、生徒の様子を見て回りました。
授業の様子▼


ベトナムの生徒は集中力が非常に高く、協力的でもあります。ほぼ常に、生徒たちの視線に浴びれるのを感じ、うなずきながら熱心に聞いてくれます。特に私が気に入っているのは、生徒たちが私の話すことをすべて丁寧にノートに書き留めることです。そして、メモを取るために、いつも「もう少し時間をください」と求めてくれる点も印象に残っていました。
一番大変だったこと▼
生徒たちの学習意欲の高さにも驚かされました。授業内容についての質問が常に飛び交い、どれだけ一所懸命に教案を準備しても、生徒たちの質問は予測が難しいです。 そのため、スライドを準備していない場合、口頭での説明だけでは伝えにくいこともあって、ホワイトボードがまさに私の救いの綱となりました。

しかし、事前に書く練習が必要だろうと思いました。書けば書くほぼ、字が汚くなりました。(´;ω;`)
指導教員からのアドバイス・フィードバック
主に以下の2点のアドバイス及びフィードバックを受けました。
☆教壇実習前のアドバイス
みんなはほとんど初級者のため、どんなに丁寧に日本語で説明しても、聞き取れない可能性が高いです。だからこそ、口頭で伝えるだけでなく、視覚的に理解できるようにスライドにも工夫をする必要があります。
*ユンチー先生
☆教壇実習後のアドバイス
最初は物々しい雰囲気に包まれてしまいましたが、それはアイスブレイクを導入しなかったことが原因だと指摘されました。例えば、「朝ご飯を食べましたか」「今日、帰ったら何をしますか」といった簡単な質問をすることで、自分と学生の緊張をほぐし、発話しやすい雰囲気を作れるように心がけるべきです。
*ユンチー先生
教壇実習を通して
やはり初級者に対して全て日本語で教えるのは思ったよりとても大変でした。簡単な言葉を選んで話しても、理解してもらえないことがあり、ジェスチャーや視覚資料の大切さを改めて感じられました。また、指示を出すときに学習者が混乱しないように、もっと短く、はっきり伝えるように2回も3回も繰り返すのが必要です。それでも、学習者が楽しそうに活動している様子を見ると、自分がやったことが役に立ったと感じ、嬉しかったです。次回は、より分かりやすい説明ができるよう、事前に簡単な言い換え表現や具体的な例を用意しておきたいと思います。