今回のワークショップは2025年3月3日にホーチミン市師範大学(ベトナム)で約2時間の時間の中で行われました。私が担当した学生は日本語学部の2年生、40人でした。

オノマトペに関する活動を行い、日本語で多く使われるオノマトペを知ること、実際にオリジナルのオノマトペを作り理解を深めることを目的として今回のワークショップを企画しました。

活動内容   

 ワークショップでは、日本の有名な漫画を用いてオノマトペを紹介・説明し、グループでオリジナルのオノマトペを作成するという活動を行いました。そして作成したオノマトペのポイントを発表したり、発表を聞いてよかったところをコメントしたりする活動をすることができました。

活動の流れ  

1、オノマトペクイズ

 2、 オノマトペの紹介、説明、共有  

3、グループでオリジナルのオノマトペを作成

4、発表、振り返り

参加者は全員ベトナムの学生さんで1グループ4~5人になるようにグループ分けを行いました。学生さんはオノマトペについて難しいと思いながらも、知っているものを共有したり、グループ内で説明を補足し合ったりしながら活動に参加してくれました。内容が難しい部分もありましたが、各グループが完全オリジナルなオノマトペ、ベトナム語と日本語を組み合わせたオノマトペなどを作成してくれました。キャラクターや動物の感情を表したり、商品のパッケージを想像したりと様々な工夫が見られました。

作成したオノマトペを発表する様子①
作成したオノマトペを発表する様子②

参加者からコメント

ワークショップについての感想では、オノマトペというテーマが面白かった、少し難しかったけどオノマトペをつくれてよかった、オノマトペは日本とベトナムの文化をつなぐと思うという意見がありました。また、他の発表を聞いて印象的なオノマトペや好きなオノマトペについても書いてもらいました。

説明にとても面白かったんです。オノマトぺのゲームは日本とベトナムの言語文化をつなぎます。たのしかったじゅぎょうはありがとうございました。

 今日のじゅぎょうは、とても面白くて多くのオノマトペを勉強になりました。私は一番好きなオノマトペはジュワッとぴんぽんです。このふたつは今まで聞いたことがないので。

今日の授業はとてもたのしかったです!オノマトペはおもしろく、ゲームもむずかしいけど、楽しかったです!みりょくてきな授業をありがとうございました。

自分で振り返り

今回のワークショップから臨機応変な対応をすることを学びました。はじめは内容が難しすぎたのではないかと不安もありましたが、学生の様子を見ながら追加の説明をしたり、活動内容を変更したりすることで最後まで活動することができました。

このワークショップでは、日本のオノマトペを知り、実際に自分たちで作成することで日本語やオノマトペに興味を持ってもらいたいと思っていました。しかし、実際に活動をしてみると日本語とベトナム語のオノマトペの違いを紹介してくれたり、それぞれのオノマトペを組み合わせて作成したりと言語文化の違いや似ている点を学ぶことができました。

最後の感想ではたくさんの学生から「楽しかった、面白かった、ありがとう」というコメントをもらうことができてやって良かったと思いました。

わたしが書きました!
与那覇真亜沙 / Maasa Yonaha
武蔵野大学日本語コミュニケーション学科2年生(取材当時)
私は、日本語や日本文化を学ぶだけではなく、自分自身が異文化に触れることができる環境に魅力を感じJC学科に入学しました。今回の海外インターンシップに参加した理由は、実際に日本語教育が行われている現場に行き、日本語教育について理解を深め、自分の将来を考えるきっかけにしたいと考えたからです。実際に参加してみて、実際の日本語教育とは何かを知るだけではなく、海外での生活、現地の人たちとのコミュニケーションなど多くのことを学びました。大変なこともありましたが、学生さん達も先生達もみんな優しく、とても良い経験ができたと思います。