2025年3月3日に新民高校(台湾)で「日本の若者言葉を楽しく学ぼう!」というテーマのワークショップを行いました。参加した学習者は55人でした。
今回のワークショップでは、教科書に載っていないが実際に多用されている若者言葉の意味を予想して理解に繋げることで、学習者が日本の若者言葉を知り使いこなせるようになることを目指しました。

活動内容と様子
「やばい」という言葉は色々な状況で使えるということを伝えるために、いくつかのイラストを見せてどんな状況・気持ちなのかを考えてもらいました。その時に言う「やばい!○○!」のようなセリフを教えて実際に言ってもらいました。「やばい」には良い意味も悪い意味もあり様々な日常の場面で使えるということを知ってもらいました。
その後、よくある日常会話に出てくる言葉をどう省略するかも予想してもらい、最後に「やばい」や今回の活動で出てきた省略言葉を使って会話のセリフを作ってもらいました。
参加者は5人くらいのグループで、実習生と大葉大学生がサポートをしました。
はじめの方は少し消極的でしたが、徐々に積極的に発言してくれる生徒が増えてきて、考えたことを聞く時に手を挙げて発表してくれる生徒も多くいました。省略言葉を予想してもらう時やセリフを作ってもらう時には、面白い意見ばかりでした。

ワークショップを行って
リハーサルの段階では楽しんでもらえるか不安がありましたが、明るく元気に進行することを心がけたら生徒が楽しそうに活動してくれたので本当に良かったです。
生徒たちにとって難しくて分からないだろうと予想していた「すきぴ」や「あーね」という省略言葉を知っている生徒が数人いたことに驚き、とても印象に残りました。
上級レベルなので「やばい」を使う場面をすでに理解している生徒が多く、教科書に出てこないからといって知らないわけではないと分かり、もう少しレベルを上げても良かったかなと思いました。
生徒のみなさんが積極的に参加してくれていて、若者言葉という高校生にとって身近な話題はやはり興味をもたれやすく、日本語学習のモチベーションを保つためにも重要な話題だと再認識しました。