この人に聞きました!
梅本 美憂 先生 / Umemoto Miyu
タマサート大学 日本語教師
授業見学でアニメやマンガを活用し日本語を教えるのが印象的です。梅本先生にお話を伺いました!
聞いた人:ショウ ヨウキキ(武蔵野大学学生)
Q.
日本語教育を選んだ理由やきっかけは何ですか?

高校に留学したことをきっかけに海外の人と関わりたいと思い、将来的にそうした仕事に就きたいとの思いから、日本語教育を選びました。日本語教育を通じて、日本語教師として自分の言葉で日本の文化やニュアンスを伝えることができ、その経験から日本語教育の重要性を感じ、進むことを決めました。

Q.
日本語教師の魅力は何だと思いますか?

日本語教師の魅力は、異なる国々で教えることができ、普通の会社では難しい異文化コミュニケーションや文化交流が豊富に経験できる点です。私はタイやアメリカ、台湾での教育経験を通じて、学生たちとの文化交流や異なる視点からの対話が可能であり、例えば、学生から「先生、私の国ではちょっと日本とは違います」みたいな異文化コミュニケーションの話です。また学生に日本語に興味を持ってもらうための挑戦も楽しめます。自分次第で学生たちと深いつながりを築き、異なる国々の言語や文化に触れながら、教育の喜びを共有できることが魅力です。

Q.
学習者のモチベーションを保つことは必要ですか?

モチベーションないと日本語学習しないと思うので、必要だと思います。今教えてきた学生の中でも、タマサート大学で韓国語学科がないので、韓国語を勉強するところがなくて、でも韓国語と日本語は似てるから、日本語を取りましたっていう子が1人います。私は日本のアニメが好きでもないし、漫画が好きなわけでもないし、日本のアイドルが好きなわけでもないから、あまりモチベーションがありませんっていう子が実際にいるんですよね。それでもモチベーションを保った方がいいかなと思います。授業中に学生のモチベーションを保つためには、漫画やアニメ、アイドルなどの要素を積極的に取り入れることが重要です。特に、学生が楽しむ要素を取り入れることで、長時間の授業において飽きることを防ぎ、学習環境もより活発になります。このように、モチベーションのない学生へ、少しでも授業中に顔を上げて笑顔になってもらえる時間を作りたくてアニメや漫画を用いています。そして、アニメや漫画を通して「学習者同士が日本の文化を共有できるきっかけ」を作れることが理想です。

Q.
日本語教師のやりがいや楽しさは何だと思いますか?

日本語教師としてのやりがいは、異文化の共有や学生との関わり合いから生まれます。特に、アニメや漫画を使用することで、学生が喜びや楽しさを感じ、授業がより実践的になる瞬間が嬉しい瞬間です。学生が笑顔で学び、積極的に授業に参加する様子は、準備にかかる労力を補って余りあるものとなります。コミュニケーションを通じて関係を構築し、学生に新しい知識を提供できることが、日本語教師としての醍醐味です。

わたしが書きました!
ショウ ヨウキキ / XIAO YANGQIQI
武蔵野大学日本語コミュニケーション学3年生(取材当時)
外国語学習に興味を持ち、高校から日本語を学び、将来的に武蔵野大学で日本語教育に関わる知識を研究したいと考えています。今回の海外インターンシップで海外の日本語教育現場を見学して色々勉強になりました。タマサート大学での授業見学や協定校の学生たちとの日本語でのコミュニケーション経験を活かし、日本語教育の研究に頑張りたいと思います。