この人に聞きました!
Dao Thi Yen Nhi先生 / ニー先生
ハノイ国家大学外国語大学 日本語教師
ベトナムにいる間、ニー先生は私たちをたくさん助けてくれました。特に教案のチェック段階では、先生のおかげで授業がスムーズに進みました。
聞いた人:曾淳雅(武蔵野大学学生)
Q.
子供の頃、お仕事に就きたいと思っていた職業は何でしたか。

私は子供の子供の頃からずっと翻訳者になりたかったと思っていました。なぜなら、私は子供の時から本を読むのがとても気に入って、時間があればいつも本を持って読んでいました。だから、ずっと小説を英語からベトナム語に翻訳する翻訳者になりたかったんです。

Q.
前回のインタビューでは、英語教師になるために、師範大学に入学しましたとおっしゃていました。英語と日本語の教え方はどんな違いはあると思いますか。

とても違っていますと思います。私は日本語を教えるのは今まで五年間ですが、英語は二年しかないです。英語を教える時の教授法と導入の仕方は日本語教える時と全く違っています。まず、英語を教えるときはだいたい会話を中心としています。日本語教育では会話だけではなく、文法と漢字を中心して、学習者に教える必要があります。そして、日本語を教育するとき、模範の教材を使っています。例えば、初級を教えるとき、ベトナムでは、だいたい「みんなの日本語」を使っています。しかし、英語教育では、そのような模範的な教材がなくて、色々な教材を合わせて教えることです。

Q.
日本語を学ぶ学生にとって、日本文化を理解することはどれほど重要ですか。

私にとっては、とっても重要だと思います。 言語を勉強するのは、ただその言語の使い方だけでなく、 その国の文化を取り入れるのがとても大事だと思います。例えば、日本語を勉強するときは、 漢字とか文法だけでなく、日本の文化、例えば着物とか生花とか、そして茶道とか色々な日本の文化に関する知識を身につければとってもいいと思います。

Q.
授業の時、日本文化を取り入れていますか。もしそうなら、どのようにしていますか。

私は今はハノイ国家大学外国語大学で1年生の授業を担当しております。授業は初級レベルなんですので、「みんなの日本語」を使ってます。ただ、文法と文字、語彙、漢字を中心としているんですけれども、時々文化体験を行います。例えば、浴衣体験の活動があります。毎年1回か2回の文化体験をやってもらいます。そして、おにぎりの体験活動もあります。学生たちが自分でおにぎりを作って、そして食べてみる活動です。体験活動以外、聴解と読解の授業の導入する時も、日本文化について紹介します。例えば、忍者について読解の練習があります。導入するときは、ちょっと短い日本の忍者に関するビデオを流します。学生の皆さんに見せて、「皆さんこれはなんですか」と聞きます。こういう形で、少しずつ日本の文化をベトナム人の学習者に紹介したいと思います。

Q.
日本語の学習者に何かおすすめ教材がありますか。

私は高校から今まで、日本語を13年ぐらい勉強しました。最初の5年間は全然、アプリとか日本語の本を読みませんでした。大学に入ってから、日本語の小説、特にライトノベルっていう種類に興味を持ち始めました。そして、私はよくゲームをやってます。特に、オンラインゲームで、PUBGっていうゲームをやっています。それらのアプリを通して、新しい日本人の友達を作りました。毎日ゲームをするときは、日本語を練習する機会もあります。これは自分に一番ふさわしい方法だと思います。

Q.
学習者に何かアドバイスはありますか。

日本語学習者に対して1番大切なのは、楽しむことです。言語を勉強するときは、数学とか普通の科目を勉強することとちょっと違います。なぜかというと、 言語を勉強するときは、文字、語彙とか文法を勉強するだけでなく、その国の考え方とか、歴史とか文化も勉強しなければならないので、一番大事なのは、それらの知識を身につけるときが楽しむことです。例えば、日本語が難しいと言ってくれたベトナム人の学生が多いです。私はいつも学生の皆さんに、「日本のことに何か好きことがありありますか。あったらそのことを中心に日本語の勉強を進めた方がいいんじゃないんですか。」と言っています。例えば、日本の音楽が好きなら日本語の歌詞を通して新しい言葉を勉強することもいい方法だと思います。自分の趣味に合うことを見つけて、日本語を勉強することが1番大事だと思います。

わたしが聞きました!
曾 淳雅 / Zeng Chunya
例:日本語コミュニケーション学科3年生(取材当時)
教師になりたいという夢が叶う瞬間が、自分の中で予想以上に早く訪れたことに心から感謝しています。この海外インターンシップは、教室で学んだ理論的な知識を実践的な経験に変え、未知の世界に飛び込む機会を与えてくれるものです。この貴重な経験を通じて、教師になるという喜びや責任の重さを身をもって感じています。教室で学んだ理論が、実際の生徒たちと向き合う中でどのように適用されるかを見ることで、教育の深い意味を理解できました。生徒たちとの交流や授業の進行、学びの過程において新たな課題に立ち向かいながら、自分の成長を実感することができています。