2024年3月7日にハノイ国家大学外国語大学(ベトナム)で「着物をデザインしましょう」というテーマのワークショップを行いました。参加した学習者は28人でした。

今回のワークショップでは、学習者に対して着物に関する知識を与え、ベトナムの独自の文化やイメージして、オリジナルの着物をデザインすることを目指しました。このプロジェクトは、異なる文化の要素を融合させ、独自のアート作品を生み出す面白くて創造的な取り組みです。着物が持つ文化的な価値を理解し、自分たちの文化と結びつけることもできます。

活動の背景

日本は東京オリンピックに世界206の国・地域と難民選手団が参加することを考え、それぞれをイメージして着物を制作しました。この「KIMONOプロジェクト」は、着物を通じて世界をつなぎ、平和のメッセージを伝えることを目指していました。着物の柄は、各国大使館と相談し、それぞれの国が誇りとする「自然・文化・歴史」を使って、デザインしました。全国各地の着物作家やアーティストがこれらのデザインを制作し、1着のデザインは平等に200万円をかかって、全国から集まった寄付総額が4億円以上になりました。しかし、このプロジェクトは東京オリンピック大会開会式でのお披露目が叶わなかったです。

活動内容   

ワークショップを始める前に、28人の生徒を7人ずつの4つのグループに分けました。あるグループでは、着物をデザインする段階で3人の男の子が別のグループを作り、着物をデザインしました。

まず、4つのよく見られる着物の形についてを紹介しました。(4つのよく見られる着物の形:訪問着、振袖、黒留袖、浴衣)

そして、ベトナム用にデザインされた着物を見せました。そのようなデザインにした理由も説明しました。

次はアイスブレイクでした。日本が他国のためにデザインした着物を見せて、それがどの国のためにデザインされたかをグループで当ててもらいました。答えを紙に書いて、正解したグループは1点もらえます。最後に勝ったチームにはお菓子が送ります。ゲームを盛り上げるため、最後の問題の得点は2点に増やしました。その結果、あるグループが同率1位の2つのグループを抜き去り、1位となりました。

活動の最終段階は、全員に自分の着物をデザインしてもらい、その理由をグループに説明することでした。どのグループでもとても積極的に絵を描いていました。

感想

今回のワークショップを通して、ベトナムの学生たちは日本の着物文化についてより深く学んだだけでなく、私たちも彼ら自身の着物デザインを紹介することで、ベトナムの文化をもっと理解することができました。

わたしが書きました!
曾 淳雅 / Zeng Chunya
日本語コミュニケーション学科3年生(取材当時)
教師になりたいという夢が叶う瞬間が、自分の予想より早く訪れたことに心から感謝しています。この海外インターンシップは、教室で学んだ理論的な知識を実践的な経験に変え、未知の世界に飛び込む機会を与えてくれるものです。この貴重な経験を通じて、教師になるという喜びや責任の重さを身をもって感じています。教室で学んだ理論が、実際の生徒たちと向き合う中でどのように適用されるかを見ることで、教育の深い意味を理解できました。生徒たちとの交流や授業の進行、学びの過程において新たな課題に立ち向かいながら、自分の成長を実感することができています。