2023年2月19日から3月11日までの21日間、海外インターンシップとして大葉大学に行きました。その際に、私たちJC学科2人が企画したワークショップを実施しました。そんな私たちのワークショップタイトルは「方言を知ろう!」です。なぜ今回このようなワークショップを企画することになったかというと、方言について知りたいと希望してくれた学生がいたからです。また、方言を使っている・聞いている私たちだからこそできる授業を台湾の大学で行いたいという考えもありました。

このワークショップでは、日本の方言を使ってみることで、地域ごとの方言の違いを学び、日本の方言への理解を深めることを目標としました。大葉大学の1年生計12名が参加しました。

地図出典 Google Maps

活動内容   

パイン飴に番号とイラストを書き、それが同じものだった人同士でグループになってもらいました。1グループ4人の構成です。

最初に台湾にある方言について話し合いました。 次に大まかに日本にはどのような方言があり、どこの場所で話されているかを日本地図で説明しました。その後、私たちが実際に使ったり聞いたりしたことのある方言を楽しく知ってもらうために、「方言クイズ」を行いました。「方言クイズ」で日本の方言を知った後に、実際に遠州弁での会話を見て、話してみました! 

何問当てられますか?方言クイズ!
遠州弁の会話をしてみよう

方言クイズでは、遠州弁・関西弁・福岡の方言・千葉の方言を扱いました。私たちが実際に使っていたり、聞いたりしているものです。クイズの答えを発表した後に、どのように使うか簡単な例文を紹介していました。

最後の会話をしてみる活動では、遠州弁の特徴である語尾の「だに・だら・け」を使いました。

ワークショップの様子

活動のときは、グループ内で真剣に話し合ってくれました。悩んでじゃんけんしているグループと最後まで話し合いをして、みんなが納得した選択肢にするグループがあり、それぞれの特徴があらわれていて興味深かったです。「ちゃう」は正答率が高かったです。日本のアニメや映画、バラエティーなどでも関西弁を使う人が多く、よく出てくる言葉だからでしょうか…。

クイズ以外の説明の部分も、前を向いてよく聞いてくれました。最後の少し方言を使ってみる部分では、一緒に声に出して楽しんでくれている様子がわかりました。

参加者の声

以下がワークショップ終了後の参加者の感想です。参加者の皆さんが楽しんで、方言について学べたことが伝わってきました。

  すごくいいと思う! 分かりやすくて、面白い!! キャンディでグループ分けも新鮮で面白い!

 授業は面白いだけでなく、方言について多くを学ぶことができました。 各質問の結果は驚くもので、答えを楽しみにしていました。そのため、今回の授業は私にとって非常に印象的な授業でした✨

 グループに分かれて、その方言が何の意味かみんなでよく考えることができた。

ワークショップを通して気づいたこと  

改善点

「方言クイズ」で答えを考えているときに、少し静かな時間が続きました。タイマーを見えるようにしたり、私たちが方言のことについて対話していたり、グループに周りに行って話を聞いたり、音楽を流したりなどの工夫をした方が良かったなと反省しました。

例文も一つずつでなく、何個も用意していた方が使い方を捉えやすかったかもしれません。また、グループに分かれてクイズに挑戦してもらったのですから、賞品を準備しておくべきでした。

私たちの姿勢も少し改善点があります。教壇に立つことが3回目であることと、仲の良い学生達が対象だったので、メリハリが少なく、友達に話しているような口調の時があったと思います。教壇に立っている意識を持ち続けるようにしたいです。

良かった点

クイズでは全部で13個出題しました。多かったので1つでも覚えてほしいと思っていましたが、ワークショップ後に聞いてみると何個か覚えてくれていて、嬉しかったです。学びを確かに与えられたと達成感も得ることができました。

今回のワークショップを準備しているときに、私たちも方言について学ぶことが多かったです。私たちが知っている・使っている方言について話し合いましたが、使い方が違ったり、意味の捉え方が異なったりするものも多くあることに気がつきました。自分が話している方言が他のどの地域で話されているか、似ている方言でも何が違うかなどはこのような機会がなければ、詳しく知ることはなかったと思います。

学生が優しく、積極的に盛り上げてくれているのも伝わってきました。そのため、今回のワークショップは準備してきた私たちだけでなく、参加者のみんなの協力で成り立った活動だったと感じます。

今回の経験を活かして、楽しく学べる活動を作り出せるよう努力し続けていきたいと思います。
また、みなさんと会える日を楽しみにしています!

わたしが書きました!
吉田 光咲 / Misaki Yoshida
日本語コミュニケーション学科2年生(取材当時)
高校生の頃に台湾の協定校の生徒と交流したときから、日本語教師の仕事に興味を持っていました。さらに自分の母語である日本語を客観視し、新しい気づきを得ることが語学に役に立つと考え、JC学科に入学しました。今回の海外インターンシップに参加した理由は、実際に日本語教育が行われている場所に行き、日本語教育について理解を深めたいと考えていたからです。また、日本語教育の現場で必要になる自分の改善点を明確にさせたいという考えもありました。この三週間で想像以上に多い気づきがありました。学生さん達も先生達もみんな優しく、台湾のことについても多くのことを学び、大好きになりました!海外インターンシップは日本語教師を目指す生徒にとって今までの学びを実践できる最適な機会だと感じました。