私はベトナム人に日本語を教えることがありますが、日本語を教える時、日本語の意味は主にベトナム語で説明しました。しかし、言葉が知らない現地で非母語話者の私はタイ人に初めて100%日本語で日本語を教えました。今回、マハ―サーラカーム大学で1年生に初級文法を教えました。実際は緊張感がありますが、将来日本語教師を目指すため、このプログラムを参加することは私にチャレンジというか人生成長の貴重な経験を思っていました。

授業概要

・担当したクラス名:Listening and Speaking in Japanese(日本語の会話授業)

・人数 :32

・レベル:初級

・使用テキスト・担当課:みんなの日本語

・時間の長さ:45分 

・授業の目標:タ形を理解して、「~たことがあります」を使って、自分の経験を話すことができる

授業の様子

先生の所からクラスの全体を見える

写真を見る通り、意外にクラスが広く、本当に驚きました。この教室は100人ぐらい座れる場所です。先生のテーブルにはパソコン、マイク、テレビなどの教具が充実に準備され、”社長の椅子”も用意されています。

授業の流れ

まず、ウォーミングアップとして過去のことに関して私たちから例文を出しました。

例文:「去年、私は北海道へ行った。」

次の復習では、各の動詞グループの分け方を練習したうえで、名詞を付けた短い文章を作りました。

タ形 動詞の作り方

その後、「たことがある」という文型を導入し、「毎日」や「昨日」など近い過去には使わないという留意点も注意しました。

特に工夫した点は、ペアワークで会話を取り入れたことです。自由なテーマを発表する前に、準備したカードで5分程度クラスの前で発表してもらいました。その後、一人ずつに正しい発音や自然な話し方などをフィードバックしました。

また、会話を通じて、学習者から様々な経験を共有しました。驚きや珍しさを表す表現も使いながら、恥ずかしい経験や珍しい体験など、自然に日本語で話せました。最後に、最も面白い経験を投票で選び、そのペアにプレゼントを贈りました。

先生や学習者からのコメント   

1.雰囲気

ー授業内、ミニゲームと組み合わせて、勉強の雰囲気がとても楽しくなりました。学習者からは、来週も同じような授業をしてほしいというリクエストがありました。

2.スライド、教案の編集

ー学習者がさまざまな場面で活用できるように、疑問詞や関連する補助語をもっと取り入れる必要があるとアドバイスされました。

ースライドのレイアウトにも先生が丁寧に指導してくれるので、学習者にも分かりやすいように工夫されています。

ー学習者の能力には大きな差がありますので、あまりに簡単な場合は、優秀な学生にとってはつまらなくなってしまうこともあるため、できればチャレンジ部分なども取り入れてほしいという意見もありました。

教壇実習を通して気づいたこと

1. スライド編集

一番難しいと思うのはスライド編集はです。パワーポイントを活かして、情報を伝えるための非常に重要なツールです。学生が情報を理解するためには、適切に設計されたスライドが必要です。学生が自分で見つけられるように情報を適切に表示することは、スライド編集の中でも非常に重要な部分です。

2.学生の姿を観察

学生の表情を観察することは、教育において非常に重要なスキルの一つです。学生が理解できているかどうかを知るためには、学生の表情を観察することができます。学生が理解していない場合は、追加の説明を提供したり、違った方法で情報を提示したりすることができます。また、学生の表情を観察することは、学習プロセスを改善し、学生がより効果的に学ぶのを助けるための重要な方法だと思います。

わたしが書きました!
レゴックフェン / Le Ngoc Huyen
日本語コミュニケーション学科 3年生(取材当時)
日本の学習者は積極的に参加してくれましたので、授業がスムーズに進めることができました。学習者たちの様子を見ると、かつて自分が学んでいた姿を思い出しました。確かに、言語の壁によってコミュニケーションが取りにくい時もありましたが、私たちは日本語が好きという共通点を持っていたため、気楽に授業を進めることができました。