こんにちは!JC海外インターンシッププログラム2024に参加した卓東瑩です。
今回、ベトナムのホーチミン市師範大学現地入り実習生として参加しました!私は日本語学科で2週間の研修を受けました。担当したクラスは作文の授業でした。

活動内容   

☆概要
実施日:2024年3月5日
授業時間:135分
使用教科書:『NEJ テーマで学ぶ基礎日本語<vol.2>』
学習者の人数:約50人

教壇実習では作文の授業で教科書の第14課の活動を担当しました。そのまとめの活動は、「わたしの楽しみについて作文する」という内容でした。私は学習者が文法を勉強したうえで、文章を書けるようになることを目標にして、授業計画を立てました。

使用した教科書
授業の流れを簡単に紹介します。
①導入:実習生である自分の自己紹介およびウォーミングアップ
②復習:a.辞書形 b.第13課のメインの項目である「~することができる・できません」の練習  
③メインの活動:「~すること」、「~するの」の導入と練習    
④まとめ:勉強した文法を使って書いた文章の説明、読み上げ

①のウォーミングアップでベトナムの食べ物と果物のイラストを使いながら、学習者と簡単に話し合いました。   

②の復習では、ウォーミングアップで挙げたベトナムの果物と復習項目を使って、例文を出しました。

③今日の学習項目を導入するときまたココナッツを使いました。また、学習者が詳しく書けるようになるため、文の展開、文と文のつなぎ方などを一緒に教えました。例えば、「いつ、どこで、だれといっしょに、なにをしました」「Aは…が、Bは…」「AもBも…」等。さらに、私は学習者が授業で文を作る練習の時間を儲け、できるだけ多くの学習者が書いた文をチェックしました。

導入のスライド

④教科書に載っている例文に基づいて作成した文章を例として、学習者に説明しました。特に、文章の構成を説明し、例の文章を通して、文法項目をもう一回復習しました。                                  

*赤:文法 青:展開 緑:注意してほしい助詞

教科書を参照して作成した文章(例)

  授業の様子▼

学習者が作った文を発表している
学習者の文をチェックしている

指導教員からのアドバイス・フィードバック

主に以下の2点のアドバイス及びフィードバックを受けました。

☆文章を書くため、文と文の繋がりを教えること

文法を学んだだけでは文章を書けないです。文章を書くためには、文と文のつなぎ方、展開の仕方および文章の構成が不可欠です。

*教壇実習前のアドバイス

 ☆文法を教える際に、場面をもっと設定すること

様々な場面を通して、文法の使い方を理解し、作文のヒントをもらえます。例えば、旅行する時の楽しみ、家族・友達・ペットとの楽しみなど。

*教壇実習後のアドバイス

教壇実習を通して

文を作るとき、私が挙げた例以外の表現をいろいろ使い、自分なりの文を作った学習者が多かったです。ただ、人数が多い作文の授業で、すべての学習者が書いた文を全部チェックすることはなかなか難しいと感じました。今回の授業で、学習者が書いた文をチェックするため、想定以上の時間がかかりました。また、初級の学習者の間違いに対してやさしい日本語で直すとき、学習者が理解できなかった場合もありました。普段からやさしい日本語で難しい語彙を説明する練習が必要だと考えます。次の授業の教案を作る段階で、学習者からの質疑応答の時間を設けたいです。さらに、学習者が出てくる可能性が高い間違いを想定し、授業で詳しく説明しようと思います。

わたしが書きました!
卓 東瑩 / ZHUO DONGYING
例:日本語コミュニケーション学科2年生(取材当時)
日本語教師を目指しています。学習者の立場に立ち、効率と面白さを兼ね備える授業を行うことが目標です。2年生の時に、「日本語教授法」を履修しました。また、学習者役として、2年連続で武蔵野大学の教育実習に参加しました。先輩たちの模擬授業を観察し、授業で学んだ教授法と結び付けて理解しました。今回、海外インターンシップに参加することをきっかけに、ベトナム人と話し合ったり、非漢字圏の初級日本語学習者に教えたりしました。このことを通して、今までの授業で学んだ知識を実践で活かしました。今回の貴重な経験は将来の授業に役に立つと考えます。