この人に聞きました!
朱逸瑄・ズズ / Zuzu
台湾東海大学日本言語文化学科 4年
ズズさんは大学で日本語を勉強しています。プロジェクトに参加してくださったズズさんに、日本語学習についていろいろなことを聞きました。※このインタビューは中国語で行われ、戴が翻訳しました。
聞いた人:戴宇(武蔵野大学学生)
Q.
ズズさんが日本語を勉強を始めた時期ときっかけはなんですか。

勉強し始めたのは、大学に入ってからです。子どもの頃からアニメやマンガを見ていて、時々テレビで日本に関する番組を見て、日本語を話せるようになれたらいいなと思ったのがきっかけです。

Q.
どのように日本語を学んだのですか?

私は今大学4年生で、4年ほど日本語を勉強しています。基本的に大学1年、2年の授業で基本的な文法、語彙を勉強したような感じです。 今は、NHKのニュースを見てリスニング力を鍛える授業、書く能力を鍛えるためにレポートを書く授業などがあります。それ以外にも、最近はリスニング力を鍛えたいので自分で日本の生放送を探して見たりしています。
大学では、日本語だけではなくて、日本に関する選択科目もあります。例えば、私は日本史、言語コミュニケーション、「表象文化」(フィクション映画を探してそれを研究したり日本語を分析する)などの授業を取りました。

Q.
学校以外でも、日本語を使うことがありますか?

私の友達の中、日本のアニメが好きな人がいて、その人と話すとき、その日常会話でよく日本語を使ったりします。例えば、ヤバイとか、よく出てきます。

Q.
日本語を学んで、嬉しいことがありますか?

嬉しいこと…そうですね、たとえば、今は字幕のないアニメを見ても、大体の意味を理解することができます。これは日本語を学んでいないとできないことですね(笑)、こういうのも結構嬉しいです。あと、今は時間がある時によく日本の生放送を見れるようになりました。私は字幕がなくてもわかるから、他の人みたいに翻訳されたバージョンを待つ必要がなく、リアルタイムで見ることができるので、こういうときよく日本語を勉強して良かったなと思いますね。

Q.
日本語を勉強して苦労したことはありますか?

日本語の敬語に結構苦労しました。尊敬語とか。いや、今でも苦労していますね。 中国語には敬語がないので、その敬語の感覚を掴めなくて、いつ使えばいいかわからないです。あと、日本語には敬語がない動詞とある動詞があって、よく「ん?これは…」ってなったりしますね。でも、将来は日本語を使う仕事に就きたくて、敬語は必ず必要になると思うので、今は頑張って覚えようとしています。 あ、あと敬語以外でも、自動詞と他動詞もすごく難しく感じます…

Q.
日本語と自分の母語、中国語の一番大きな違いはなんだと思いますか。

中国語と日本語の一番の違い…それも敬語だと思います。日本人はすごく礼儀正しさを重視していると感じます。中国語は日本語みたいに、お客さんや先輩と話す時に、めちゃくちゃ丁寧に、慎重に話す必要がないです。台湾でも、お客さんや先輩に話しをかけるときにも気を遣いますが、日本語ほどバリエーションやルールは多くありません。せいぜい「請」(please、お願いします)をつけたり、「你」(あなた)を「您」(「你」の敬称、あなたの様)に変えたりすれば、大体大丈夫ですね。

Q.
これから、日本語をもっと勉強したいと思いますか。何か目標がありますか。

大学を卒業しても日本語の勉強は続けたいです。だから、たぶん自分で参考書を買ったり、インターネットを使ったりして独学で勉強すると思います。 あと日本に旅行しに行きたいですね。ツアーで行くのではなく、自分で旅程を組んで旅行してみたいと思っています。昔、高校の時は2回日本に行ったことがありますけど、大学に入ってからは一回も行っていないです。また、今でも日本のことについて、まだまだ知らないことが多いなと感じて、もっと学びたいと考えています。 例えば、食べ物とか、食文化など、家でテレビを見ていると、日本の番組が出てきたりします。よく日本の食べ物よく取り上げています、確か各県ごとに同じ料理でも調理法が少し違ったり、その食べ方もさまざまで、すごく面白いです。
将来は台湾で就職することが目標ですが、日本語に関連する仕事に就きたいと思っています。例えば、台湾の日系企業で働くとか、あるいは翻訳家として働くとか。

Q.
今回の活動を参加してどうでしたか?

今回のプロジェクトで色々な人と話したり、他の国の文化を学んだり、素晴らしい経験をもらったと思います。今まではこういう活動に参加したことがないから、今回はたくさんのことを勉強できて、日本語で話せて、すごく楽しかったです。

わたしが聞きました!
戴 宇 / Tai U
日本語コミュニケーション学科3年生(取材当時)
私は日本の文化に興味を持ち、身を持って学びたいと思い、来日しました。 日本語を勉強するなかで、誤解や偏見などによる差別などの多くの問題に遭いながらも、たくさんの方に助けられました。 この経験から人とのつながりがいかに大切かを実感し、そのつながりを深めるのに必要な知識を学ぶために、武蔵野大学に入りました。今回は海外で日本語を学んでいる学習者の声を聞きたいと思い、海外インターンシップに応募しました。実際に活動して、出身の異なる色々な人との話し合いを通じて経験や知識を共有し、吸収できた気がします。人とのつながりが深まったと実感できるインターンシップとなりました。コロナの影響で海外に行ったりすることができない今でも、オンラインで日本語を勉強する機会があります。日本語を教えることに興味がある方はもちろん、変わった経験がしたい方、海外で暮らす体験がしたい方は参加してみてはいかがでしょうか。