2023年2月の3週間で、武蔵野大学の協定校の一つ、ベトナムのハノイ国家大学外国語大学JC海外インターンシップを行いました。一番印象に残ったのは、日本語授業の教壇実習でした。1〜2回の実習ではなく、なんと6日連続で!まるで日本語の先生になって、日本語教師の仕事を体験してみました。

担当した授業について

教壇実習は2週目と3週目に行いました。1コマ50分、6回あったので、合計300分(5時間)でした!

どのクラスの学習者も初級レベル(JLPT N5~N4)で、4~5月間くらい勉強しました。学習者の人数は、1クラス25名程度でした。

教材は、『みんなの日本語 初級Ⅱ本冊 第2版』(スリーエーネットワーク出版)でした。私が担当した授業は、第28課の文法・会話と第29課の文法・聴解でした。

授業準備用の参考図書
重いですがベトナムにたくさん持っていきました!
スライドは合計200枚以上作りました!

授業の様子

学習者は思った以上、積極的に授業に参加してくれました!授業前の自己紹介で、「私は日本人ではありません。中国から来ました」と伝えたら、どのクラスも「えー!」「Wow!」などの反応をしてくれて、さらに「ニーハオ」などの挨拶も。初対面なのに、協定学生はとても熱心なので、緊張感もなくなって、落ち着いて授業を行いました。

授業の様子

文法導入の時、面白い例や場面を使ったので、学習者は笑いながらメモを取りました。もしわからなさそうな文法項目があれば、学習者は互いに母語で説明して、勉強の雰囲気が見られました。授業が終わった後、学生とSNSの交換もしました。

成果

まず、結果から言えば、学生は思った以上積極的に授業に参加しました。学生はもちろん、私も非常に嬉しかったです。

全ての授業で一番工夫したのは、授業の雰囲気作りです。文法を説明する時、できるだけ若者の間に流行っているものを例として文法を導入しました。例えば、ベトナムで有名な芸能人の写真を貼って、「〜し、〜し、(理由)」の文法を説明しました。また、わざわざ間違ったベトナム語を言うことで、「〜してしまった(残念)」の文法を教えました。

「~し、~し、(理由)」の授業スライド
「~してしまった(残念)」の授業スライド

先生や学習者からのコメント

◉よかった点
一番多くもらったコメントは、「授業が大変面白い」ことです。今回は授業のわかりやすさと雰囲気作りに集中しました。その成果も出てきたのは非常に嬉しいと感じました。そして、スライドにも写真とふりがなをたくさん入れたので、学習者にとって非常にわかりやすかったです。そのほか、グループワークをたくさん入れたことや、学生の理解度向上に貢献できたことなどのフィードバックも受けました。

学習者の成果物

◉改善点
最も大きな改善点は、指示の出し方です。指示の難しさは最も苦労した点です。会話の授業では、学生にロールプレイの指示を出しました。元々教科書を見ないでロールプレイをしてもらいたかったですが、指示が不十分のようで、結局ほぼ全員は教科書を見ながら教科書の会話文を暗記してしまいました。今後、指示のわかりやすさについてもう一度検討する必要があると考えます。これから授業の前に、あらかじめ学生の学習状況を調査し、口頭の説明だけでなくスライドにも指示を書くようにしたいと思います。

感想

これまで日本語教授法や日本語教育実習などの日本語教員養成課程を履修してきましたが、実は出発するまで、日本語教師になりたいとは思わなかったです。私は緊張しやすい性格なので、「日本語教師になるのは絶対ダメ」とずっと思っていました。ただ、現地の学生と交流したいだけで海外インターンシップに応募しました。しかし、今回の3週間の旅を通じて、自分の考えは360度変わって、「私もできる!」と思うようになりました。去年諦めた日本語教育能力検定も、これから計画を立ちながら、もう一度勉強して受験しようと思います。

授業準備の段階で、確かに不安がありましたが、学習者はとても積極的に発言してくれて、良い反応をしてくれました。6回の授業に改善点がまだいろいろありますが、勇気を出して授業を運営したので、全体としては非常に満足でした。ベトナム人の学習者も本当に大好きで、さらにベトナム語も勉強しようと思います!

授業の準備段階でたくさん苦労しましたが、実りがたくさん残りました。また、今回の海外インターンシップは、日本語を教えるスキルや、実際に海外の日本語教育現場を見学することができたので、参加を決めたのは後悔のない選択肢だと思います。

協定校の景色

大学を卒業したら、海外での日本語教育インターンシップの機会はもうないかもしれないので、みなさんもぜひJC海外インターンシップに参加してみてください!思い出がたくさん出てくる旅があなたを待っています!

わたしが書きました!
劉 逸翔 / LIU YIXIANG
日本語コミュニケーション学科3年生(取材当時)
2年間連続でオンライン開催の文化プロジェクトに参加してきましたが、今年(2023年)はやっと海外に行くことができました!将来は日本語教師として、自分と同じく留学生同士に日本語や日本生活を支援したいと思います。JC学科で日本語教育実習の授業を履修しましたが、今回は実際に海外の日本語学習者をサポートすることができました!たくさんの教育の経験や思い出が残りました。今後、日本語を教えたい方や、日本語学習者と交流したい方は、この海外インターンシップに参加してみてはいかがでしょうか?